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金融工学で行こう! 2008年10月
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2008-10-08

リスクその2 為替レート篇

少し前回から間が空いてしまいましたね。
色々とリスクの算出をしていましたので勘弁してください。

しかし,最近の市場の変動はすごいことになっておりますね。

ちょうどいい機会なので,今回は為替レートのリスク算出について触れます。

USD,AUD,NZDのレートはそれぞれ面白い結果が出ていますよ。
私がそんな計算をしているうちに,さらに激しく市場は変化し,私の計算結果もすでに過去のものとなってしまいました。

さて,本来なら,予告どおりにリターンの算出方法を行うはずですが,金利や配当を考慮するまでも無い,短い期間の考察を先に行うことにいたします。

為替のリスクとは前回までのお話で触れたとおり,ここでは値動き(為替レートの変動)を取り上げます。

為替レートの変動とは大まかに分けて2つあります。

一つは今回取り上げる金利の影響を無視しうる日,あるいは週ベースの「短期的」変動,そして,財市場とよばれるモノやサービスの価格が国の間に差が無くなるような均衡状態になっている長期までのつなぎである「中期的」変動です。

中期的変動は,ここでは取り上げません。

さて,短期的変動については,為替レートの変化が非常に重要になってきます。

 例えば,日次での変化率の算出式は以下のようになります。

日次変化率=log10(ある日の為替レートの終値)-log10(その日の前日の為替レートの終値)
 
ちなみに何故対数を取るのかといえば,対数の引き算は割り算であるからです。

つまりは,率を計算するのに便利だからです。

では,実際にこの変化率を計算してみましょう。

 例えば,USD(ドル円レート)の昨日10月7日の終値は,101.41でした。その前日10月6日は,101.73です。

 と,言うことは,

昨日10月7日の日次変化率=log10(101.41)-log10(101.73) 

ですね。

IMF(国際通貨基金)では,この値を100倍した値を使用しています。

なぜなら,この値は,大まかに%になるからです。

とりあえず,Excelで計算した結果0.362%です。

と,言われても,たぶんピンときませんね。何せ比べる基準がわかりませんもの。

そこで,この値を連続で算出します。


日付        終値  変化率
2008年10月7日 101.09 0.362381525
2008年10月6日 100.25 -1.769930758
2008年10月3日 104.42 -0.277770316
2008年10月2日 105.09 -0.090822073
2008年10月1日 105.31 0.757122582
2008年9月30日 103.49 -0.209319126
2008年9月29日 103.99 -0.419772086
2008年9月26日 105 -0.193964694
2008年9月25日 105.47 -0.295467479
2008年9月24日 106.19 0.299585381
2008年9月23日 105.46 0.028836248
2008年9月22日 105.39 -0.796218644
2008年9月19日 107.34 0.783857907
2008年9月18日 105.42 0.347437439

ドル円レートが上昇,ドル高円安の時は,正の値に,ドル安円高のときは不の値になりますね。

この調子で,今年の7月18日以降のデータで日次変化率を算出し,グラフにいたします。

USD日次変化率

横軸は年月日,縦軸は変動率(%)です。

 おおお,見事に変動率が大きくなってきていますね。7月17日から9月1日まではプラスマイナス0.5に収まっているのに,どんどん日次変動が大きくなっていますよ。

 特に最近では-1.7という値を記録しております。10月6日ですね。

 このサンプル数は57個とやや少ないですが,サンプル数を増やしていくとさらに面白いことが分かってきます。

 今回はここまでにします。

 読者の皆さん。次は,どうします?

 ボラティリティの算出方法をやりますか?

 それとも,AUDやNZDをUSDと比較しますか?
 
 コメント欄にリクエストいただけたら幸いです。
 




 
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